箱根権現
| 古くから箱根山には多くの神々の霊場として、信仰の対象でした。天平宝字元年(757年)朝廷の命により、箱根山に万巻上人(まんがんしょうにん)という僧侶が、そのような古来の宗教と仏教、特に修験道とを融合さるためにやってきました。 筥根山縁起并序」(はこねさんえんぎあわせじょ)には「万巻上人は、駒ケ岳で三年間の苦行の末、夢に駒ケ岳の神仙宮(駒形権現)など三神のお告げを受けて、この三神を箱根権現としておまつりした」とあります。 権現とは神様ですが、それは仏、菩薩の化身です。 芦ノ湖には「九頭龍伝説」があります。「芦ノ湖にすむ九つの頭を持った毒龍が荒れ狂っていた。万巻上人は法力をもって毒龍を調伏し仏教に帰依させ、手厚く祀り、湖水祭をしたりしてこの神を慰めている」というものですが、これは、万巻上人と古来の信仰との争いと並立を意味しているという解釈があります。 |